憎悪の権化
うちの子供たちが熾烈な兄弟げんかを始める夢。
なぜだかけんかの審判役? としてミュージシャン兼俳優のFさんが登場した。
けんかは、もう半端でなくすごいもので、二男が長男に、めいっぱいとび蹴りを食らわしていたかと思うと、すぐに長男が反撃に出て、こぶしで二男のあごに強烈な一撃をお見舞いしていた。
両者は、もう真剣に憎しみあっていた。
夢とはいえ、全身が憎悪の毒素に蔓延してしまった人間のなんと醜くて恐ろしいこと。
我が子ながら、なんともおぞましくて、嫌な気分になり、目をそむけたくなった。
くはばら。くはばら。
☆ 灯りの消えた事務室
あとは学校の売店兼事務室のようなところに炊飯器を返しに行く夢。
もう夜もかなりふけていて、炊飯器を抱えながら、学校の階段を下りていった。廊下の向こうにある事務室の電気が消えているのが見えた時、なんとも心細い気持ちになりながら事務室に向かった。
事務室のすぐ近くで、黄色い財布を握り締めた事務服の女の人と、すれ違った。
そうかあの人、勤務が終了して戸締りも終えて、これから帰るところなんだなあ。と思った。
事務の女の人は、仕事から解放されたせいか、なんだかうれしそうに歩いていた。
その様子を見ているうち、先ほどの心細さは和らいでいた。
灯りの消えた事務室の前に炊飯器を置いてから、私はどこかに向かって歩き出していた。
どこに向かっていたのかはよくわからなかった。